
00年代最も重要なバンド、ザ・ストロークス。
都会的に洗練されたエネルギッシュなロックを聴かせる。
歌詞は疎外感や普遍的な物事に関する考えなどを
描いており、メッセージ性の強いタイプではない。
メジャー・レーベルに所属しているが、
「世界で最も有名なインディ・バンド」と評される
ストロークス。彼らはモンスター・バンドを目指すのではなく、
自らの芸術を追求し続けているタイプなのだ。
00年前後のロック・シーンは ラップメタルの全盛期であり、マチョやド派手な ロック・スターがシーンを支配していた。 そんな中、いらない音を全て取り除き、 シンプルなガレージ・サウンドを披露したストロークスは 瞬く間に人気を獲得。ストロークスの成功によって これまで日の当たることのなかった他のガレージ・バンドも メインストリームに出現し、多くのフォロワーも現れていった。 この現象はガレージ・ロック・リバイバルや ロックンロール・リバイバル・ムーブメントと言われ、 ストロークスは救世主のように扱われた(本人達はこの 扱いを嫌っている)。
ストロークスのサウンドは00年代では考えられない程、極めて シンプルであり、従来のガレージ・ロックやハード・ロックに 聴きやすいポップスを加えるといった内容だ。 ただし、代表作のデビュー・アルバム以降は他の音楽も導入させ、 様々なアポローチを施している。
彼らはUKニュー・ウェイヴ、 80年代のインディー・ロックや90年代のグランジ/オルタナティヴ・ロック、 60年代のポップ・バンドなどに影響を受けている。 中でも最も影響が強いのがヴェルヴェット・アンドーグラウンド だ。
メンバー
ジュリアン・カサブランカス・・・ボーカル
ニック・ヴァレンシ・・・ギター
アルバート・ハモンドJr.・・・ギター
ニコライ・フレイチュア・・・ベース
ファブ・モレッティ・・・ドラムス
後にストロークスのフロントマンとなる ジュリアン・カサブランカスは 世界屈指のモデル事務所”エリート・モデル・マネジメント”の 創始者である父の元、ニューヨークに生まれた。 勉強が好きではなく、成績が悪かったジュリアンは スイスの全寮制の学校に入れられ、そこで アルバード・ハモンドJr. と出会った。NYに戻ると金持ち学校に通い、 その学校でニック・ヴァレンシ、ファブ・モレッティと 出会う。 そして、99年にジュリアンの幼馴染であるニコライ・フレイチュア、 ニック、ファブ、ニューヨークに移ってきたアルバードと 共にロック・バンド”ザ・ストロークス”を結成。
01年にシングル"ザ・モダン・エイジ"でデビュー。 一躍取り上げられたストロークスは 同年にアルバム"イズ・ディス・イット"を リリース。このアルバムは全英2位を記録し、 見事ヒットした。ラップメタルがピークの時だった だけに衝撃的であり、ストロークスは ガレージ・ロック・リバイバルの生みの親となる。
03年、アルバム"ルーム・オン・ファイア"をリリース。 極めてシンプルだった前作に比べ、 ロック以外の音楽も取り入れている。 ただ、男くさくなくアート的なのが やはりストロークス。前作よりもセールス的には 落ち込んだ。
06年、アルバム"ファースト・インプレッションズ・ オブ・アーズ"をリリース。 ダークながらもダイナミックなロックを披露している。 ポップで親しみやすいメロディを持つアルバムだが、 単なるポップ・バンドではなく、独自に工夫を施すのが ストロークスだ。また、ハード・ロック・アルバムに出てくるような ギター・ソロも入っている。 このアルバムはストロークスの新たな出発だ。